母親はいつも三つ子たちの面倒を見ている。
三つ子たちは自分のものに少しでも差があると喧嘩をしていた。
なので、いつも同じモノを買い与えられ、
それぞれが自分の名前のモノを持っており、
所有物の違いはもはや名前のラベルだけになっていた。
しかし、仲の良い側面もあり仲良くゲームなどで遊んだりもする。
クリスマスに母親は三つ子たちが欲しがっていた、
持ち運びできるゲーム機「スマートゲーム」1台1万円を3つ買ってあげることにした。
しかしそこで新作のまとめ買いキャンペーンが目に入る。
「新作のスマートゲームプラス1台1万5千円を2つ買うと、
おまけでスマートゲームが1台付いてくる。」
というものだ。
これはお買い得なキャンペーンだと思った。
ただし子供たちの誰か一人が不公平を被ることになるだろう。
しかし、同じ3万円ならどう考えてもキャンペーンで買うのがお得だ。
スマートゲームプラスという名称からするに旧式との違いは少し映像が綺麗になりましたとかサイズが大きくなりましたとか容量が少し大きくなりましたくらいのはずなので、使用出来るソフトに違いはないでしょう。旧式を3台を販売員としての経験から選びます。子どもにとっては3人同じであることが重要ですし。
世の中は得てして不平等であり不公平なものであると思う。だから家庭の中ではその不公平はなるべく取り除いてあげたいけど、この場合はあえてお得キャンペーンで買うかな。
嫌なことに直面したり不公平にぶつかる経験をさせたい。ゲームは一過性であるがゆえに、その時の熱量と冷めたときの経験がその後の人生でいきてくると思う。
そして頻繁に発生するであろう取り合いの喧嘩は、なるべく親の権力を使いルールを行使して抑え込む。
順番に使わせたり次のプレゼントで優先権を与えたり、ある程度の年齢なら自分たちで公平になるルールを考えさせても良いでしょう。
旧式三台にすると、三つ子の間では平等でも、よその家のお友達との格差を感じて不満に思うかもしれません。