この街の殺人事件の件数は9割減った。
窃盗は7割減った。
人工知能が発達したおかげで、人間の行動予測が可能となり、犯罪を未然に防げるようになったのだ。
これを活用し、警察は事前に犯人を逮捕することができる。
逮捕されたものには、1年間の集中教育がなされ開放される。
なんて素晴らしい仕組みだろう!
それなのに、反発する者たちがいる。なぜか。
確かに素晴らしいシステムなんだけど、なんだか納得ができない。
自分が犯罪を犯そうとかはこれっぽっちも考えていないけど、実行するまで捕まえるべきでは無いと言う考えが浮かんできてしまう。
でもそれによって助けられない人とかが出てきてしまうのかと考えれば…それは良くないのかな…と。腑に落ちないな
PSYCHO-PASSのシステムに似てますね。
この人工知能がどこの組織がどのように運営してどのようなプログラムが仕組まれているのかっていう細かいところが気になるのは置いといて。
確かに犯罪者には行動パターンや思考パターンが似通っているところもあると思う。ただ、必ずしもそうなるとは限らないし、サイコパスだからって猟奇殺人者ではないし。
逆に優しそうな人が……。っていうことも無きにしも非ず。
人工知能がどこまで拾えるのかっていう疑問と不信感もあって、AI頼りは人の命を救うきっかけにはならないと思う。
文中から察するに、「殺人が9割、窃盗が7割減った」というのは一見素晴らしい成果に見えて、残り1割/3割の犯罪の予測には失敗している、ということになります。
だとするとその逆、すなわち実際には犯罪を行わないはずだった者に誤って逮捕判断を下している可能性も高く、その場合一部の被逮捕者には著しい人権侵害がなされていることになります。
以上を踏まえると、AIの予測精度の向上がなされ、100%犯罪が予測できるようになるまで事前逮捕は中止すべきです。
代替案として、AIによって犯罪を行うおそれが高いとみなされた者には「通告」を行い、AIによって予期された犯罪内容を実際に行った場合にはその刑を重くする制度が考えられます。
これであれば犯罪を行うつもりのなかった者を誤認定しても本人に一切デメリットはなく、一方で予期された犯罪を実際に行おうとしていた者に対しては有効な抑止力になります。
良い仕組みだと思うが、AIに完全に任せるべきではないと思う。
明らかに犯罪率が下がっているからAIの活用は効果的だ。ただ、AIの予測を鵜呑みにしてすぐに逮捕するのはミスが起こるだろう。だから、AIによって要注意人物を特定し、警察が調査する。これだけで十分抑止力になるし、冤罪も減るだろう。