キャサリン夫婦は物をとても大切にしていた。
物には想いが詰まっていると考えていたからだ。
初めてデートした時に買った本も、ドライブの時に一緒に買ったサングラスも、クリスマスの時にもらったマフラーもすべてに色々な想いが詰まっていると考えていた。
そしてこの夫婦はお互いにその考え方を尊重し、重要視していた。
そんなキャサリンなのだが、とても大切にしていた結婚指輪を無くしてしまった。
トイレ掃除の時に不注意で落としてしまい、そのまま流れてしまったのだ。
最初は一生大事すると言って、何をするにでも付けていたのだが、大掃除の時や趣味のボルダリングの時など、少しずつ外す機会が増えポンとよけておくことに慣れてしまっていたのだ。
それだけに罪悪感が高まり、夫に言い出せずに密かにへそくりから新しい物を買い、指に付けていた。
見た目は全く一緒だが厳密に言えば別の指輪だ。
特にこの夫婦にとっては、物に詰まった想いが大事なのでこの2つの指輪は天と地ほどの差がある。
これは夫を裏切る行為であると分かっていたが、言わなければお互いに被害はないのだ。
正直に話して、謝って、また改めて2人で指輪を買いに行けば、キャサリンは罪悪感に苛まれないし、また新たに失くしてしまったそれを許したなどの思い出が増えるから言った方がいいのではないでしょうか。夫がどんな夫かにもよるとは思いますが…
物に思いが詰まっているという気持ちは理解できるけど、物は何かの拍子に壊れたり失くしたり経年劣化するので、物と思いを同一化するのはあまりいい考え方じゃないと思います。
同じ物は失くしたらもう戻ってこないけど、思いは取り戻せます。それを再確認するためにも、正直に打ち明けた上で、話し合いの機会にすれば、もっと仲が深まるはずです。
「ポンとよけておくことに慣れていた。それだけに罪悪感が高まり...」とあると気持ちの薄れも感じていたのかな?と勘ぐってしまう。夫がどういう風に扱っているかも気になるが、価値観のすり合わせは大事だと思う。
価値観も変わっていくものなので。。。
奥さんの夫さんに対する愛が不変であるならば、早い内に正直に言った方がいいと思います。夫さんが指輪にこだわり許してくれないようであれば、奥さんには酷なことかもしれませんが多分それは本当の愛ではないでしょう。指輪の件がなくとも、いずれ破綻すると思います。
どの回答も気持ちは分かる。
個人的にわざわざ夫を悲しませる事は言うべきでは無いと思うけど、それによってキャサリンが罪悪感を感じるのであれば言うべきなのかなと