下記は、第二次世界大戦中に戦地から帰還してきた戦闘機の図です。
赤い点の場所が銃弾で撃たれた弾痕の箇所です。
さて、あなたは戦闘機の装甲を頑丈なものにする予算を持っています。
どの場所を重点的に頑丈にするのがよいでしょうか?
これを見て、統計学者のエイブリル・ウォールドはこう言いました。
「赤い点がない部位をもっと強化しろ。」と
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考えていきましょう。
ファクト(事実)は何でしょうか。
『赤い点が存在しても、飛行機は帰還している。』
では、赤い点が存在していない場所に、赤い点が現れることになったらどうか?
それは、帰還できない、つまり赤い点を記録することなく墜落や爆散をするでしょう。
つまり、赤い点が記録されていない場所を強化することこそが、
さらに戦闘機を無事、帰還させることにつながるでしょう。
いかがでしょうか。良い学びとなったでしょうか。
どのように感じたのか、または、現実で同じようなことに直面したことなどがあれば、
是非、コメント欄に書き込みください。
真逆の考えでドキッとさせられました!
はじめに臓器くじの話をさせていただきます。
臓器提供なしでは生きていけない人というのは人類全体の遺伝子による自浄作用によって淘汰を待つ人(人類の生存戦略)という考え方もできるんじゃないかなと思います。臓器くじで健康な人を殺し続けると、先天的に臓器移植が必要な人(ひとつまたは複数の臓器移植)の割合が増えて、健康な人の提供する臓器の数と臓器移植が必要な人の臓器の数のバランスが崩れるのかなと思います。
健康な人の子孫だけを積極的に増やすなら話は変わりますが。
ただ、健康な人の子孫が持つ遺伝子だけが、この先の環境に適応できるとは限らないというのが生存者バイアスの話と関わってきます。
極端な話をすると特定の臓器にだけ感染するウィルスが蔓延して、健康な人だった人の方が臓器移植なしでは生きられなかった人より、長く生きられないことになるとも言い切れません。
宇宙全体の完璧な環境モデルを作ってAIに計算させられたらどうすべきかわかるかもしれませんね。
身近な話では軽い飲酒は健康に良いという話がありますが、これも生存者バイアスがかかっているのでは?と思っています。全く飲酒していなかった人と適度に飲酒をしていた人の寿命を比較していますが、全ての人を対象にされているからであり、既に問題視もされています。
当然、医者からの指摘や病気などで”飲めない人”が居るので”飲める人”の寿命が長くなりがちです。
偏った見方をする時に「バイアスがかかる」と言いますが、もっと一般的に世間に広まると物事の本質をとらえる力がつきそうですね。